オニウシノケグサ
 Festuca arundinacea Schreb.

      日本の分類  単子葉類 イネ目 イネ科
            イチゴツナギ亜科 イチゴツナギ類 イチゴツナギ連 ウシノケグサ属

 分類上ですべてのイチゴツナギ科(イネ科)植物の原点になっている属です。
 そのひみつは小穂(しょうすい)にあります。
 小穂は小花の集まりですから、一つの花序(かじょ)といえます。

 イチゴツナギ科の花序(小穂)は、真双子葉植物で究極の進化をなしとげたキク科の頭状花序と対照的な関係にあります。

 すなわち、単子葉植物において小穂は究極の進化を成し遂げものなのです。

 ウシノケグサ属は、高地に多いのですが、オニウシノケグサは平地に見られるごく普通のものです。

 

 イチゴツナギ科の小穂は、ウシノケグサ属の小穂をもとに、何が退化していったかを推定することにより、ほとんどの説明がつきます。
 植物は、複雑なしくみから簡単なしくみへと進化してきました。
 小穂は花序ですから、初期にはいくつもの小花(しょうか)をつけていたことを想像することができます。
 ウシノケグサ属の小穂は、イチゴツナギ科の中では最も多い数の小穂をもっています。

 

 花序の枝は1カ所から長短2本ずつでています。
 みじかいほうの枝には数個以下の小穂がつき、長いほうの枝には数個〜20個ほどの小穂がつきます。
 第2包穎は第1包穎より長く、どちらにものぎはありません。
 第1包穎には1脈、第2包穎には3脈があります。
 下の写真は、包穎付近の小花2個を残し、他の小花を取りのぞいたものです。

 

 包穎のへりは白い膜状です。
護穎の先にはのぎがあります。

 


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