アブラナ科の特徴                 

 

 菜の花ということばがあります。ふつうアブラナ科の黄色い花をさします。菜というのは食用にする葉のことです。菜っ葉なんていうこともありますね。
 アブラナ科の中には黄色以外にも白や紫などがあります。
 アブラナ科の中には野菜が多いです。
 アブラナ、カラシナ、タカナ、ザーサイ、キョウナ
ケール、カリフラワー、キャベツ、メキャベツ、ミズナ
ブロッコリー、ノザワナ、ダイコン、カブ、コマツナ
ハクサイ、チンゲンサイなどがあります。
 アブラナの名前の由来は種子から油がとれることによります。

 

アブラナ科の特徴

・ 総状花序
・ 花弁が4枚(放射相称)
・ 雄しべが短く、6本のうち2本はさらに短い
・ 子房上位 
・ 果実は角張った棒状
 
 花序 
 花軸にらせん状に花柄(かへい)がつきます。
 このような花のつき方を総状花序(そうじょうかじょ)といいます。
 ちなみに花柄のないものを穂状花序(すいじょうかじょ)といいます。イネ科などがこれにあたります。
 
 花弁 
セイヨウアブラナ ショカツサイ ダイコン
 色は黄、紫、白がほとんどです。
 花冠はみな4枚の花弁から成り立ちます。
タネツケバナ ワサビ
 
 おしべ 
 
セイヨウカラシナ ショカツサイ ヤマハタザオ
 おしべは長短合わせて6本あります。
 4本の長いおしべがめしべを取り囲むようについています。
 2本の短いおしべは少し離れてついています。
オランダガラシ
 
 子房の位置 
 子房はめしべの基部にあたり、胚珠(のちの種子)を包んでいます。
 子房の位置は、花冠の内側に見えるから上位になります。
アブラナ ワサビ
 
 果実 
アブラナ イヌガラシ スカシタゴボウ
 果実はマメ科のさやに少し似ているけれど、アブラナ科の場合棒状になります。
 マメ科はもう少し扁平になります。
 スカシタゴボウの果実は短く丸みを帯びています。
タネツケバナ ダイコン



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