茎・根について

  

 切り口の形   

  植物の茎の切り口は、みんな円いと思っている人が多いでしょうが、けっこういろいろあるんですよ。

中空の円 三角 四角 菱形 五稜

  円は、ごく普通ですね。一番多い形です。
  中空の円は、中が空洞になっています。麦藁(むぎわら)みたいなものです。
  三角は、カヤツリグサ科の植物に多く、大きな特徴になっています。
  四角は、シソ科の植物に多く、これも大きな特徴です。
  菱形(ひしがた)は、ヒデリコなど、これも限られています。
  五稜(ごりょう)は、円の外側に5本のすじがついているものです。シロザなどがあります。

  茎の切り口の形までは、なかなか気がつかないものです。さわってみると、よくわかりますよ。ただし、
 ウルシなど、かぶれるものにはご用心!

 根のちがい 

 単子葉植物と双子葉植物とでは、根の形にもちがいがあります。  

単子葉植物 双子葉植物  単子葉植物は、ひげ根とよばれ、細い根が図のように出ています。
 それに対して、双子葉植物の根は、太い主根(しゅこん)から細い側根(そっこん)が枝分かれしています。ちょうど木の枝のようです。
 双子葉植物の植物でも、()し木をすると、切り口から根を出します。これはひげ根で、側根とはちがうものですが、その後、成長して主根側根になります。
 単子葉植物の根は、主根側根になれなかったものとみてもいいと思います。
ひげ根 主根側根








 植物の生育型  

  植物は、どのように枝をのばして成長していくのでしょうか。
  ざっと観察した結果、およそ5通りあることに気がつきます。

直立型 分枝型 草むら型 つる型 ほふく型

  直立型は、スラッとまっすぐ立っています。
  分枝型は、イヌホオズキのように枝が分かれて広がっていきます。
  草むら型は、単子葉類に多いですね。
  つる型は、アサガオのように茎を巻きつけるものと、ヤブガラシのように巻きひげでからみつくものとがあります。
  ほふく型のほふくというのは、「はう」という意味です。イチゴのようにランナー(つるのようなもの)をのばし、
 地面についたところから根を出します。 

  生育型には特徴があり、植物の名を検索するときによいめやすとなります。





 
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