アマリリス科の特徴                 

 

 アマリリス科はラン科やアスパラガス科、アヤメ科、ツルボラン科などが属するアスパラガス目に所属します。
 アマリリス科はアマリリス亜科とともにネギ亜科も含みます。
 日本ではヒガンバナ科とよばれることが多いですが、ラテン語表記では Amaryllidaceae ですからこのサイトではアマリリス科とします。
 アマリリス亜科の中でアマリリスは園芸で名が通っていますが本家のアマリリスも存在するのです。
 そこで本家のほうをホンアマリリス連、園芸で有名なほうをアマリリス連と細分化しました。
 ホンアマリリス連の中には日本でおなじみのハマユウがあります。
 アマリリス亜科には多くの連があります。
 ヒガンバナ連、スイセン連、スノードロップやスノーフレークをかかえるガランサス連、タマスダレ亜連をふくむアマリリス連(Hippeastreae) 園芸のアマリリスは、Hippeastrum(ヒッペアストルム属) です。 
 

アマリリス科共通の派生形質

・ 花茎は枝分かれせず、単生花序、または、先端に
 散形花序をつけます。
・ 球根や葉に毒があります。
・ 子房下位のものが多いですが、ネギ亜科のように
 子房上位のものもあります。
 単子葉植物としての特徴につぎの形質があります。
・ 花被が6枚。(内側3枚、外側3枚)【3数性】
・ 雄しべが6本。【3数性】
・ 葉脈は平行脈
・ ひげ根 (不定根)

 

 花序 
タマスダレなどレフィランサス属は
単生花序です。
 スイセンの原種は散形花序です。園芸種は
単生花序のものが多いです。
ヒガンバナはいくつかの花が散形花序になって
1つの大きな花のように見えます。
ネギ属のニラも散形花序です。
 
 葉にも球根にも毒がある 
むかし飢饉の時にヒガンバナの球根を何度も水で
さらして毒を抜き食用にしていたそうです。
ヒガンバナの葉にも毒があり、山菜のニラと
間違えて救急車で搬送される事故があります。
 
 子房の位置 
アマリリス亜科はみな子房下位です。 ネギ亜科はなぜか子房上位です。
 
 ユリ科は子房上位、アスパラガス目は子房下位とよく言われますが、
そう単純なものではなさそうです。


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